「教えてよ、心
何があったの?
心は意味もなく人を傷つけるヤツじゃないだろ?」

そう言って僕をじっと見据える"少女"の目は、真っ直ぐで

僕ごときが傍にいていい存在ではない

そう感じた

だって僕は、単なる嫉妬で

一人の人間を

大切な『兄』を



                          ……殺してしまったんだから