でもどうやって会えばいいんだ?

あんなこと言ったっつうことは、俺と心を会わせたくないってことでしょ?

だから行ったって、会わせちゃくれない

頭をかかえていた俺の耳に聞こえたのは



シャリンッ



……え

鈴の音

ここは人通りが少ないようで

さっきから道を歩く人は皆無

なのに

なぜ

鈴の音?

音のした方をそっと見れば

そこにいたのは

金髪碧眼の

美女

年は三十代前半だろうか

少なくとも成人しているのは確か

そんな絶世の美女が

「いーち
にーい
さんまる
しいたけ
べっこう
かっこう
ちゅうちゅう
がみがみ
こんぺい とう」

手鞠歌をうたいながら毬をつく姿は異様だった

それはもう

突然現れたタコ型宇宙人が

武士語を話し出したかのよう

通じるかな?

つまり俺が言いたいのはさ

何だろ……この状況