嫌われ者に恋した不良

このお弁当箱は
お父さんがまだ生きてる時に買ってくれた
唯一のものだ。

だからこのお弁当箱には思い出が詰まっている。それを壊されたのでももかは、
久しぶりに反抗してみることにした。

「あ、あなた、だれですか?
もも、かの、おべん、とうばこ、

か、えうぅーッ」

やばい、涙が止まらない。
「お、おい
ごめん、泣くな直してやっから。」
直す?
駄目、そんなことしてももう戻って来ない