翌日。


朝起きてスマホを確認すると、いつの間にかメールが3件と着信が5件も入っていた。


それはすべて明彦からであたしはすぐに興味を失ってしまった。


いずれも昨日の夜に来ていたもので、その時間は勉強をしていた。


明彦だってあたしが夜勉強をしているからスマホを見ないと言う事は、知っているはずだった。


それなのにこれだけしつこいなんて、何を考えているんだろう。


あたしは明彦からの着信を拒否し、スマホを乱暴に鞄に入れた。


テスト返却も終わり、今日からほんごしを入れて勉強をしなければいけない。


それなのに明彦に構っている暇はないのだ。


着替えをして準備を終えたあたしはいつも時間に家を出た。


その瞬間、玄関先に明彦が立っていて一瞬悲鳴を上げてしまう所だった。


「おはよう知世」


いつものように挨拶をしてくる明彦。