「なんだよ平仲さん。まるで俺が無理やりやってるみたいじゃないか」


京一郎はそう言い、困ったように笑う。


「なに考えてるの……!」


京一郎の下でジタバタと手足を動かしてもがく。


しかし、京一郎の体はビクとも動かない。


「なんでそんなに嫌がるの? 俺、学年1位の成績とルックスだよ?」


「でも……!!」


「おかしいなぁ。女の子たちって時々本気っぽく抵抗して来るよね? 本当は俺とセックスできてうれしいのに」


クスクスと笑いながらそんな事を言う京一郎に、背筋が寒くなる。


京一郎は気が付いていないのだ。


自分のルックスに自信がありすぎて、相手が嫌がっているということにも気が付かないのだ。


「この美もね、最初そうだったんだ。『やめて! 離して!』って泣きながら叫んで。


でも、ちゃんと付き合ってあげるからって言うと2度目からは大人しくなったんだよ」


ヘラヘラと笑いながら言う京一郎。


「この美を強姦したの……!?」


「強姦なんて人聞きが悪いなぁ。俺はちゃんとこの美の事が好きだったよ?


でもさぁ最近飽きてきちゃって。そしたらこの美の奴も好きな人ができたからとか言ってきて、ちょうどいいから別れたんだ」