それから放課後まで、あたしと花梨は目も合わせなかった。


この美は久しぶりに登校してきていて、ずっと明彦のそばを離れない。


あたしはチラリと京一郎へ視線を向けた。


相変わらず女の子たちに囲まれていて、あたしが昨日送ったメールには返信が来ない。


京一郎に彼氏としての期待なんてしていなかったが、気が付けばあたしは教室で一人ぼっちだった……。