花梨は本気で心配してそう言ってくれている。


「実はね花梨。あたしと京一郎はもう付き合ってるの」


「え……?」


あたしの言葉に花梨は瞬きを繰り返した。


「どういう事?」


「そのままの意味だよ? 昨日告白して、OKもらったんだよね」


あたしはそう言いながらウインナーを口に運んだ。


「え、でも、なんで何も言わなかったの?」


「遊んでもいいって言ってあるから」


「なにそれ、もっと意味がわからないんだけど」


あたしのしている事は花梨の理解の範疇を超えているようで、花梨は困った表情を浮かべる。


「あたしは京一郎のノートが欲しかったの」


「ノート……?」


「うん」


あたしは頷いた。


そして、京一郎の便利なノートについて説明をした。


すると花梨はますます表情をゆがめ左右に首をふる。