まずい。


このままじゃ出てきてしまう。


そう思い花梨の背中を押した……その時、カーテンが開いた。


上半身裸の京一郎と目が合う。


「あれ、なんでこんなところに京一郎が……」


花梨がそう言い、徐々に声を小さくしていった。


ようやく状況を把握した花梨は一気に顔を赤くする。


「行こう。邪魔になるから」


あたしは花梨の背中を押し、一瞬だけ女の方へ視線を向けてそして保健室を出たのだった。