『ねぇ、今から学校の近くの公園に出て来られる?』


「は……?」


『電話じゃ話しにくいから……』


まさかこの美に呼び出されるなんて思ってもいなかった。


「まぁいいけど。あんた学校休んで、体調が悪かったんじゃないの?」


『体調はよくなってきたから大丈夫。じゃぁ、今から公園に行くから』


この美は早口にそう言うと電話を切ってしまったのだった。