僕の小さなお姫様

「ここには、居ないみたいだな」

「時夜なら、音楽室に行くのを見たけど」

「音楽室?」

もしかして、またピアノでも弾いてるのかな?

「音楽室か、あいつはピアノ弾くの好きだからな」

「そうなんですか?」

「うん、昔からピアノが好きで、よく一緒に弾いていたよ」

先輩は、苦笑しながらそう言う。

「あの、会長と時夜たちって、昔なにかあったんだてすか?」

「か、架純?!」

い、いきなり聞く?!

「どうしてそう思うのかな?」

「いえ、何となく気になったから」

先輩は、眼鏡をかける。

「今は話せないかな」

先輩は、そう言うと食堂から出て行った。

「ふーん、永久がいても駄目かぁ…」

「え?どういうこと?」

「永久が居るなら話すかと思ったんだ。時夜さ、相当会長のこと恨んでいるように見えたし」

「そんなに?」

私は、先輩が出て行った方を見た。

(私は、先輩が直接話してくれるまで待つつもりだから)