「いってー!!」

そのチョークを飛ばしたのは、先輩だった。

「おい時夜、早く前に出ろ」

な、なんか先輩から黒いオーラが出ているようなぁ…。

「そこの君も前に」

「は、はい?」

な、何で私まで前に?

でも、ここで行かないと先輩に怒られる。

私は、先に前へと向かう。

そして、黒板にある名前を見て驚く。

「え!」

な、何で?!!!

「一年からは、稲美永久と煌時夜に生徒会に入ってもらう」

「なっ!」

どどど、どういうこと?!

「な、何で私なんですか?」

「お前は、この特進科クラスの中で成績上位者だ。時夜もな。それで、お前たちを選んだ」

ようするに、成績が良いからってこと…。

「あと二年生からは、今日は居ないが泉京(いずみきょう)にやってもらう。俺からは以上だ」

ま、待って!私は、納得いかない!

先輩は、私の隣を通りすぎると、そっと私の耳元で言った。

「ごめんね」

(先輩…?)

と、何で先輩があんなことを言ったのか分からなかった。