「し、時雨先輩?!」

「おはよう永久」

「お、おはようございます」

び、びっくりした…。いつのまに居たのかな?

「生徒会室から永久の姿が見えたから、急いで来たんだ」

「え?!」

い、今心読まれた?!

それに、よく見たら先輩の姿、会長モードの時の姿だ。

「特進科クラスなら、この階段の最上階だよ」

「あ、ありがとうございます」

「でも、階段でいくよりも、エレベーターで行った方が早いよ」

先輩は、私の隣を指さす。

こんなところに、エレベーターなんてあったんだ。

「じゃぁ、行こうか」

「先輩も特進科クラスなんですか?」

「そうだよ、だって会長だもん。学園では常にトップでいないとね」

さ、さすが先輩だ。

先輩の後に続き、私はエレベーターに乗る。

「ねぇ、永久はお昼暇だったりする?」

「は、はい。暇です」

「良かった。じゃぁお昼にこの学園の中案内するよ」

「い、いいんですか?」

「もちろん」

お昼休みに、先輩と一緒に居られるんだ。

「せっかくだから、友達も連れてきていいよ」

「と、友達ですか?」

この学園で友達と言ったら架純だけだ。

でも、架純が特進科のクラスだとは限らない。