次の日ーー

私は目を覚まし昨日のことを思い出す。

『好きだ!』

「うっ!」

私の顔はすぐに真っ赤になった。

そして、頭から湯気があがる。

今日学校に行って、先輩とちゃんと話すことができるかな?

いや、その前に会う機会がないかもしれない。

先輩三年生だし…、会長だし…。

「はぁ…」

とりあえず、制服に着替え始める。

今日から授業が始まるわけだけど、私はまた別のクラスへと移る。

特進科クラスに。

特進科クラスは、成績上位者の人だけが入れる、特別なクラスだ。

(せっかく架純と同じクラスになれたけど)

架純とは、違うクラス。

だけど、学校の行事とかを行うときは、今のクラスで参加することになる。

制服に着替え、私は部屋を出る。

「おはようございます。永久お嬢様」

「おはよう御影(みかげ)」

「今日は随分と早いな」

「そうかな?」

私の隣にいる執事の一人、彼は藍澤御影(あいざわみかげ)、私が小さいときから傍に居てくれる執事だ。

そして、いつも私を子供扱いをしてくる。

「お子様は、まだ眠っている時間だろ?」

「う・る・さ・い・なぁ!!私もう子供じゃない!」

いつもより三十分早く起きてるからって、お子様扱いするなんて…。

「御影、そんなこと言ってたら恋人できないよ」

「お子さまに心配される筋合いはないね。それを言うなら、お前も早く恋人作れ」

「いたっ!」

御影は、私のおでこにでこぴんをくらわし、部屋から出ていった。