僕の小さなお姫様

入学式が始まり、偉い人たちの話を聞くけど、私の周りでは数名の人たちが寝に入っていた。

(分からなくないなぁ、眠くなるの)

でも、やっぱり入学式は寝たくないなぁ。

最初で最後の入学式なんだから。

「それでは、生徒会長からの話」

私は、生徒会長と呼ばれた人が立ち上がったとき、目に写った人を見て驚く。

(え…、時雨先輩に?)

時雨先輩らしき人が、先生たちにお辞儀をしていた。

(でも雰囲気が違う、それにあの会長すごく怖いんでしょ?)

時雨先輩は、眼鏡をかけてなかったし、優しそうに見えた。

私は、さっき桜の木の下であったことを思いだし赤面する。

「一年生の皆さん、ご入学式おめでとうございます。俺は、この学園の生徒会長の煌時雨です」

「え…」

今時雨って言わなかった?

(あの人、時雨先輩なの?)

いやでも、同じ名前の人だって居るわけだし、私が聞き間違えただけかもしれない。

見た目は同じでも、もしかしたら双子つて可能性も。

会長が式辞を読んでいるとき、二年生と三年生は姿勢正しく会長の話を聞いていた。

(?さっき架純が先輩は怖い人って言っていたけど、そうでもないかもしれない)

私は、会長の話を聞いているとき、会長は急に話すことをやめた。