「で、どこ行くの?」
「カラオケ。」
「いや、それは知ってるけど。」
「この時間高校生多そうだなー。」
「だなー。どっか受付とおらなくても
部屋はいれりゃ良いのにな。」
「………融通聞く店知ってるよ。」
「え、まじで?」
わたしがいったことに隼也が反応した。
「受付は普通にスルーできると思う。」
「じゃあそこいこう!」
元気だなぁ…。
「とりあえず電話してみるね。」
私は自分のバイト先に電話を掛けた。
『プルルル…
はい、野いちごカラオケ、西島がお受けいたします。』
「あ、お疲れ様ですー。五十嵐です。」
『おう、どうした?』
「あのねー、今から3人で行くからさ
部屋とっといてくれない?」
『了解。』
「あとね、ちょっとさ事情があって
出来れば受付通りたくないの。」
『あー、じゃあ4時からってことで。
勝手に受け付けとくから。
三人な。そのまま部屋に行って良いよ。
203行って。』
「ありがと。
あとね、絶対他の人部屋に来させないで。
店長だけにして。」
『はいよ。』
「じゃね。」
よし。
「いいってさ。4時から。」
「やったね。行こ。」
私たちはタクシーに乗り、お店へ移動した。


