居場所をください。




「あ、隼也から電話。


もしもし?俺。

……………あぁ、お疲れ。

いつもの喫茶店にいるから。

りょーかい。」


「終わったって?」


「おう。

今こっち戻ってきたってさ。

すぐ来るだろ。」


ま、近いしね。


「ってか連絡先教えろよ。」


「え、私?」


「ほかに誰がいんだよ。

さっさとしろよ。隼也来んじゃん。」


「はいはい。」


なぜか私は貴也とも連絡先を交換した。


そこに隼也が来た。


「わり、遅れた。

ってか美鈴もいんじゃん。

二人とかめずらしー。」


「たまたま。

俺が来たときにはこいつすでにいたし。」


「だからこいつ呼ばわりやめてよね。」


「うるせーよ、黙れ。」


「そっちがね。」


……………もしかして貴也、

隼也がいるからこんなに冷たいのか…?


なんだ、かわいいやつ。