居場所をください。




今日は朝から打合せして

そのあとすぐテレビの生放送。


すっぴんでいいよね。


私は着替えを済ませて

リビングへ戻った。


「あ、愛翔くんおはよ。」


「あー…おはよ…。」


寝起きの愛翔くんはとっても静かだ。


「顔洗ってきたら?

目覚めるよ。」


「うー…起きたくねー…。」


「遅刻するよー。」


「はぁ、今日も仕事か。」


「頑張ろ。」


「…っしゃー。やるか。」


愛翔くんは起き上がり

洗面所へ向かった。


「俺美鈴んちに布団戻すわ。」


「え、いいよ。

自分でいくよ?」


「いーよ。待ってろ。」


「…じゃあお願いします。」


私がお願いすると

貴也は部屋を出ていった。