居場所をください。




「はは、貴也の匂いする~。」


ベッドに入った私は

愛翔くんと同じ事を言った。


「それじゃ愛翔と一緒じゃん。」


「ほんとだね。」


それにしても確かに広い。

くっつかなくても寝れる。


でも私はやっぱり貴也にくっついた。


「だからくっつくなって。」


「くっついてもぺったんこな私には

欲情しないんでしょ?」


「嘘に決まってんだろ。

……………意外とあったし。」


「まーでも水着は盛ってるから

じゃっかん詐欺だけどね。」


「あんなねーの?」


「ないかも。」


「まーなくてもいいけど。」


「それは嘘だね。」


「美鈴ならなんでも。」


「……………たまに嬉しいこと言ってくれるよね。」


またにやけちゃうじゃん。


「好きだよ。」


私がそういうと貴也は微笑んで

私にキスをした。


「おやすみ。」



私たちは眠りについた。