居場所をください。




それから愛翔くんが戻ってきて

私たちは寝ることにした。


「うわー、美鈴ちゃんの匂い!!」


「え、ごめん。」


「いや!全然!むしろ幸せ!」


「幸せ?」


「美鈴ちゃんと寝てる気分になれるわ。」


「え。」


「……………引いた目で見ないでよ。」


「はは、ごめんね。」


「美鈴、ベッド行こ。」


そういって私の肩に手を回す貴也。


「どうしたの?」


「俺に見せつけてんだろ。」


貴也に聞いたら愛翔くんが答えた。


「貴也ってすぐ妬くんだな~。」


「うるせーよ。

さっさと寝ろ。」


「はいはい。

俺いるんだからやるなよ。」


「やんねーよ。」


「愛翔くん、おやすみ。」


「おやすみ!美鈴ちゃん!」


私と貴也もリビングの横にある寝室に入った。