居場所をください。




「美鈴。」


「ん?」


「愛翔いたから遅くなったけど

誕生日おめでとう。」


そういって私に小さな箱を差し出した。


「あ…そっか、日付変わったんだ。」


「ケンカ中にな。」


…覚えててくれたんだ。


「ありがとう!」


私はプレゼントを受け取った。


「開けていい?」


「いーよ。

愛翔が戻ってくる前に。」


「はは、じゃあ急がなきゃ。」


私はラッピングを丁寧に開けていった。


「…ネックレス…かわいい。」


ピンクゴールドのチェーンに小さなパールが3つ。


「ブレスレットとお揃いだ。」


「そ。つける?」


「うん。

つけて!」


私がそういうと貴也はネックレスをとり

私の後ろに回り、ネックレスをつけてくれた。


「ふふ、ありがと。

大事にします。」


「おう。」


これなら仕事の時もつけられるし。


「にやけてんな。」


「いいじゃん。嬉しいんだから。」


貴也も少しは笑いなさい。