居場所をください。




「…もう水着着んなよ。」


「うわ、貴也嫉妬かー?」


「嫉妬?」


「貴也、見せたくねーんだよ。

美鈴ちゃんの水着姿。」


「そうなの?」


「…うるせーよ。」


へー、貴也が。

前も思ったけど貴也が嫉妬ねぇ…。

変な感じ。


「ってか貴也見すぎ。

もう見ないでよね。」


私は貴也から写真集を奪った。


「それより美鈴ちゃん!

サインして~。」


「うん、いーよ。」


私がそういうとカバンからペンを出した愛翔くん。

準備がいいなぁ。


「名前入れる?」


「いれて!日付も!」


はいはい。


「はい、どーぞ。」


「ありがとう!

やべーめっちゃ嬉しい!」


そんな喜んでもらえると

こっちも嬉しくて笑みがこぼれた。