居場所をください。




30分後ー


「どーぞ。」


残ってる材料やスープをつかって

リゾット擬きができた。


「すっげー。可愛くて歌もうまくて

料理もできるんだねー。」


……………。

反応に困る。

とりあえず笑っとこ。


「俺のは?」


「貴也はさっき食べたでしょ?」


「美鈴のは食ってねーし。」


なんだそれ。


「そんな食べると長曽我部さんに怒られるよ。」


「それは美鈴だけ。」


え、そうなの?

みんな太っても怒られないのかな。


「長曽我部さんがあんな厳しいのは美鈴限定。」


「嬉しくないね。」


「ねぇ、食べていい?」


私と貴也が話していると

愛翔くんが聞いてきた。


「あ、うん。

いいよ。」


「いただきまーす!」


味は…きっと美味しいでしょう。

貴也の野菜スープベースだし。