居場所をください。




「お待たせ。これでいい?」


毛布は重かったので

結局私のかけ布団をもってきた。


「全然いい!ありがとう!」


「どういたしまして。」


こんなんでよければ。


っていうか愛翔くんて恋愛禁止なんだ。

あんな軽そうなのに。

事務所どこなんだろ。


「貴也、腹減った。」


「は?ねーよ。食ってこいよ。」


「えーカップラーメンとかねーの?」


「ねーよ。

米しかねーし。」


「なんか作って。」


「自分でやれよ。」


「できない。」


「……………私作ろうか?」


二人の会話を聞いていてもらちが明かない。


「材料ねーよ?」


「少しくらいあるでしょ?」


「まぁ、本当に少しなら。」


野菜スープ残ってるし

まぁなんとかなるでしょ。


「ちょっと待ってて。」


私はキッチンへ向かった。