居場所をください。




「お疲れ。」


「もうすぐ0時か、あっという間だね。」


貴也といると1日があっという間。


「貴也んち泊まるの初めてだね。」


「そうだな。

俺のベッドは美鈴んのよりでかいから

くっつかなくても寝れるよ。」


「なにそれ。くっつきたくないんですか。」


「まー、そんなぺったんこな胸にくっつかれても

欲情しないけどな。


こういう女見習え。」


そういって指差す先には

テレビの中のグラビアアイドル。


「はぁ!?

……………むかつく。

どうせ女の魅力なんてないし。」


肉つきよくないし

胸もないし

腹筋ガチガチだし。


見習えってなに。

前は私みたいなのでもいいって言ってたくせに

結局ああいう子がいいんじゃん。