「あの…意味わかんないんだけど…。」
「……………美鈴が長曽我部さんと一緒にいるとこ見て
長曽我部さんに、あれ誰?って聞いたら
うちの新人って言われたんだよ。
で、長曽我部さんが永田さんに
美鈴を学校につれてけっていってんの聞いて
俺も時間あったし朝から学校で待ってたんだよ。
じゃなきゃ俺から女に話しかけるとか
ありえねーし。」
……え?
「ちょ…え、それって…」
「一目惚れ。」
うそー…。貴也がね…。
「かと思えば俺のこと
全然芸能人扱いしないしな。
知れば知るほど好きになった。
以上。
なに言わせんだよ。」
「……………意外すぎて言葉がでないです…。」
「つっても、最初は好きだなんて
気づいてもなかったけどな。
後々気づいたんだよ。隼也に言われて。
俺、一目惚れしたんだなーって。」
一目惚れって…。
しかも私が知らぬ間に…。


