居場所をください。





「あれ、料理できたっけ…?」


「マスターに習った。」


「え、でもマスターのとは違う。」


「俺がアレンジしたからな。」


「すっごいおいしい。

ありがと!」


貴也もやればできるんだな~。


「にやけてんなよ。」


「貴也もね。」


「うるせーよ。

俺にもちょーだい。」


貴也は私からボトルを奪った。


「え、ちょ!」


私のスープ!


「はは、うま。

さすが俺。」


「もーなに自画自賛してんの。」


「いいじゃん。

俺、料理なんて初めてしたし。」


「まぁ初めてでこれなら才能ありだね。」


おいしいし。