居場所をください。




私たちはベッドに入ってからも少し話をしていたけど

私はいつの間にか眠りについていた。













……………ん…。


朝か……寝ちゃった…。


見上げるとまだ寝ている貴也。

寝顔もかわいいね。

なんていったら怒るだろうけど。


私はそっとベッドから抜け出し

リビングへ行った。


貴也もいつもちゃんと朝食べる人だから

私は早めに朝食を作り始めた。



「おはよ。」


「あれ、おはよ。

貴也もう起きたの?」


私が起きてから10分くらいで

貴也も起きてきた。


「まーな。」


「テレビでも見てて。」


貴也はソファに座り、私はコーヒーをいれる。


「貴也って甘いの嫌いだよね。」


「嫌いってほどでもないけどな。

でも気持ち悪い。」


「あんま変わんないよ。」


私は甘くせずブラックのまま貴也に渡した。