「俺がこの鍵を持ってる間は引っ越すなよ。」
「引っ越さないよ。
ここ立地最高だもん。」
「確かに。」
「それに社長が借りてくれた部屋だもん。
ずっとここにいたいよ。」
「美鈴って社長のこと
いつも社長って呼んでんの?」
「うん。仕事の話以外では敬語使わないけど
社長は社長だね。
長曽我部さんも長曽我部さんだし。
じゃなきゃ誰かに聞かれたらまずいしね?
私よりも社長がね。」
「へー。」
「それに今さらお父さんなんて呼べないでしょ。」
「そりゃそーだな。」
「一回長曽我部さんをお兄ちゃんって呼んだら
その呼び方はやめろって言われたし。」
私は笑いながら言った。


