「お、貴也来た。」
あ、ほんとだ。
「貴也!」
私は貴也を呼んだ。
「よ、お疲れ。」
「貴也もね。」
やばい、これじゃ恋する乙女状態だ。
にやけが止まらない。
冷酷女と呼ばれた私はどこへ行った。
「美鈴、仕事は?」
「それは長曽我部さんに聞いてください。」
相変わらずスケジュールを管理しない私です。
「美鈴はもう終わり。
貴也もだろ。」
「はい。
美鈴も終わりか。かえんねーの?」
「帰るよ~。長曽我部さん仕事っていうから
佐藤さん待ってたの。
歩いて帰るにはいろいろ大変かと思って。」
「そ。
じゃあ帰るか。」
「貴也、ご飯は?」
「美鈴んちで食べる。」
「はは、そっか。
じゃあ帰ろー!」
私は立ち上がり、貴也のもとへ行った。
「長曽我部さん、バイバイ。」
「お疲れさまでした、だろーが。」
「えー、いいじゃん。」
「友達か、全く。」
長曽我部さんはそんなこと言いつつ
私に手を振ってくれる。


