「……一人でゆっくり見ようと思います。」
長曽我部さんの前だと気が引ける。やっぱり…。
私は社長の隠し子に変わりはないから。
それから長曽我部さんが業務連絡をして
私たちは社長室を出た。
「……………長曽我部さんは
私が妹でよかった?
というか…妹なんてほしかった?」
エレベーターにのってから私が言った。
「当たり前だろ。
美鈴はなにも気にすんな。」
「……………うん。」
「美鈴こそ、俺が近くにいて
嫌じゃねーの?」
「そんなわけないじゃん!
長曽我部さんは…私にとって特別だもん。」
「だろ。俺も一緒。
だから気にすんな。」
「……………そっか。」
長曽我部さんだけは絶対失いたくない。
長曽我部さんもそう思ってくれていたらいいな。
貴也とは違う『好き』がこの人にはある。
失いたくない、愛が…ね。


