居場所をください。




「俺も書けたけど相変わらず長曽我部さん

風呂なげー。」


「だよね。呼んでこよっかな。」


「いいよ、二人だし。」


そういって貴也はまた隣に座った。


「そうだね。」


「明日からは堂々と出掛けられるな。」


「そうだね。

堂々とっていうとまた違う気もするけど。

変な心配はしなくて済むね。」


貴也の撮影も見に行けるし。

なんか楽しみばっかり。


「美鈴。」


貴也の呼ぶ声は優しくて甘くて

それだけでも私は溶けてしまいそうだ。


「ん?」


私が貴也の方を向くと

ゆっくり近づいてくる貴也の顔。


私は目を閉じ、唇に来るであろうその感触を待っていた。




「人んちでなにしてんだよ。」



だけど結局この家の主が私たちを止めた。