居場所をください。




「で、考えてくれた?」


高橋が話し始めた。


「なんで私なわけ?」


「見てみたいしな。美鈴の歌ってるとこ。

それに一高出身なわけだし先生たちも賛成してるし

先輩や後輩はもちろん同級生だって

美鈴のこと応援してるやつも多いよ。

元々男子からの人気もあったしさ。

それに美鈴が一高の文化祭来たいかなーと思って。」


「ふーん。」


「頼むよー。大物呼ぶの初なんだから。」


「去年は貴也が来たじゃん。

私なんか小物だけど。」


「ちゃんと有名じゃん。

知名度あるし金も結構かかるしな?

それにあいつは文化祭で呼んだから

それなりに予算あったけど

今回は後夜祭で低予算の中やらなきゃで

けっこう値段はってんだよ。」


「ならやめればいいのに。」


「美鈴だから学校も金を出すんだよ。

おかげで文化祭他の予算すくねーけどな。」


「だからやめればいいのに。」


「俺も美鈴に来てほしいし。

夏音も待ってるよ。」


夏音か…。


「夏音、いじめられなくなった?」


「あー、まぁとりあえずはな。

かといって友達がいるわけではないかな。」


「そっか。」


「だから夏音も喜ぶよ。美鈴が来たら。」


「……………枠は?」


「え!いいわけ!?」


「うるさいわ。

夏音のためだからね。」


長曽我部さんにもあそこまで言われちゃね…


「やった!!まじ頼むわ!!

枠とかまだこれから決まるし!

とりあえず美鈴の時間はおさえとこうと思って!」


「ま、そこらへんはマネージャーと話してよ。

たぶん時間とか曲数で値段変わるし。


拘束時間は私的にボランティアでもいいけど

私は会社の商品だから勝手に出来ないしね。

でもその日休み希望出したいかも。

文化祭、夏音と回りたいし。


休みになったら曲数で値段は変わるけど

時間は自由になるしね。」


「おう!まじ感謝!

じゃあとりあえずまた事務所の方に連絡いれるわ。」