居場所をください。




打ち合わせはアルバムのことと

来月のライブのこと。


2時間ほどかけて打ち合わせをして

今日の仕事を終えた。


「ライブとか緊張する~。」


「美鈴は歌もダンスも完璧だから大丈夫だよ。

あんまあがんねーしな。」


「そうだけどさ~。」


「それより飯行くぞ。」


「はーい。」


私は長曽我部に連れられ

食堂へ向かった。


「そういえば貴也って今日もう仕事ないの?」


「俺あいつのマネージャーじゃねーんだけど。

俺に聞くなよ。」


「長曽我部さんはなんでも知ってるからね~。」


「ったく。

確か夜は仕事あるはず。ドラマの撮影。」


「ふーん…。」


見に行きたいなー。


「……………見に行きたいとか

考えてねーよな?」


「えぇ!」


バレてた!


「ったく、図星かよ。

お前一人で行ったら噂になんだろ。」


「……………佐藤さんは?」


「佐藤も暇じゃねーよ。」


「なら長曽我部さん。」


「なんで俺なんだよ。」


「暇でしょ?」


「俺にそんなことを言うのはお前だけだな。」


……………忙しいの知ってるけどさ。