最後のキスもばっちり唇を重ねている。
それを見てるんだよ、私。
長曽我部さんすごい満足そうだし。
「はい、オッケーです。」
私はさっさと涙を拭いてメイク直し。
「佐々木さん、長曽我部さんて鬼だよね。」
「はは、美鈴ちゃんには一段とね。」
佐々木さんまで少し楽しそうだし。
メイクを直した私は長曽我部さんたちの確認が終わるまで待機。
「お疲れ。」
そこに佐藤さんが来た。
「あれ、いたの?」
「貴也をつれてきたの俺なんだけど。」
「あぁ、そっか。」
「元気ねーな。
ま、あんなんを間近でみればそうだよな。
でもあんなの演技じゃん。気にすんなよ。」
そういって私の頭をポンポンする佐藤さん。
長曽我部さんと違って優しくて
長曽我部さんの鬼さを改めて実感した。
「それに、嫉妬してるのは美鈴ちゃんだけじゃないよ。」
え?
どういう意味?と聞こうとしたけど
そんなことを聞く前に
「美鈴に触ってんなよ。」
貴也が来た。


