それから動きを確認して
一回だけリハ。
私は貴也と赤堀さんを見て書いた詞。
このMVでも貴也は他の女優さんと
ベッタリカップル役を演じる。
というわけで、私不機嫌です。
「うん、美鈴いい感じだな。」
私を見て楽しそうに笑う長曽我部さん。
「この人ほんとやだ。」
「あっそ。」
長曽我部さんは仕事のためなら
私にも容赦なしです。
広いスタジオに作られた街並み。
最初は私と貴也が仲良く歩くわけだけど
次のシーンでは貴也は他の女の子と
手を繋いで歩いてるところを私がたまたま目撃し
最後に貴也と女優さんがキスをして
それを見て私が泣いて、終わる。
なんつー物語なんだ。
誰、これ考えたの。
リアル涙だよ、これじゃ。


