居場所をください。




「おい、さっさといくぞ。

スタジオは美鈴待ち。」


「はーい、すみません。」


私は長曽我部さんとスタジオへ戻った。


「お願いしまーす。」


スタジオへ戻ると確かにスタンバイバッチリ。

ただ私練習とか全くしてないけど大丈夫かな。

台本で動きの確認はしたけどさ。


えーと、相手役は誰だー?

また隼也だったら笑うわ。


私はスタジオを見回した。


「美鈴、こっち。

なにしてんの。」


長曽我部さんに言われ

セットへ近づく。



そこにいた背の高い男…の子。


「……………え、

貴也?」


「よ。

今度の相手は俺だってさ。」


……………え、本気で?


「…………長曽我部さんでしょ。」


私が長曽我部さんをみて言うと

「貴也のために書いた歌だからな?」

と小声で笑いながら言った。


なんなの、この人。

笑ってんな。全く。