「それにな、貴也は美鈴が
社長の娘で俺の妹だと知っても
お前を選んだんだから
相当の覚悟はあると思うぞ。
俺らはそんなことで貴也を捨てたりしねーけど
社長の娘に手を出したんだから。
簡単に別れたりできねーよ。」
「………それもなんかやだ。」
「まぁしかたねーな。」
そうだけどさ。
そういうのなしで考えてほしいよ。
貴也は考えてないかもだけど。
「あ、これMVの台本。」
「え、今渡す?
これから撮影でしょ?
しかも台本って。演技なわけ?
練習なしに?」
「今回は時間がなくてなー。
まぁ美鈴なら大丈夫だよ。」
なんだそれ。
私は台本を開いた。
1曲目は歌うだけか。
そういえばレコーディングの時
カメラも回してたしそこも使うのかな。
2曲目は…
「また男とか!」
「うるせーよ。
男じゃなくて男の子と言え。
ま、大丈夫だよ。」
なんなんだ、その自信は。
まぁでもキスシーンはない。
ってか相手だれ。


