居場所をください。




「23時か…。

美鈴明日何時?」


「9時に迎え来るって。」


「何時に帰る?」


「んー、何時がいい?逆に。」


「俺明日遅いし何時でも。」


「ま、眠くなったら帰る。」


「適当だな。」


「じゃあ決めてよ。」


「なんで俺が。」


「じゃあもう帰る。」


「おやすみ。」


「……………ほんとに帰るけど。」


「おう。」


……………止めてくれたって良いじゃん。

ほんと冷めてるよね、この人。


私は立ち上がって帰ることにした。


「……………帰んなよ。

ったく。」


「なんで貴也が呆れてんの。」


「はいはい、俺が悪かったよ。

だから座れよ。」


……………素直じゃないなぁ。


私は大人しくまたソファに座った。