「……………俺、美鈴のこと好きだから
俺と付き合って。」
はは、2回目でもやっぱり照れるや。
貴也も明らかに照れてるし。
「うん。
私、貴也の彼女になります!」
「よし。
じゃあこれからよろしくな。改めて。」
貴也は優しく微笑んで言った。
そんな顔を見て私はさらに笑みがこぼれた。
「なんか、やっと…ってほどでもないけど
やっと堂々と会えるね?」
「そうだな。
とりあえず長曽我部さんに連絡するわ。」
そういって貴也は長曽我部さんに電話で報告をしていた。
「長曽我部さん、なんだって?」
「とりあえず最初は兄立場で
浮気したら絶対許さないって。」
「はは、長曽我部さんの許さないは怖いね。」
「ほんとだよ。
俺そっこー見離されるわ。
仕事来なくなりそう。」
「貴也なんだからそれはないでしょ。」
「どうだか。
あとはチーフマネとして…というより
事務所の方針としてなのか
マスコミに拾われる前に
俺ら二人で報告しろってさ。ブログで。
ただ報告はまだすんなって。
で、付き合いだした日は内緒だけど
とにかく沙耶香の時と時期はかぶってない
ってことにしろって。
で、報告はまだしねーけど
4月中にはさせるって。
それまでは絶対マスコミに感づかれるなとさ。」
「多いな。
とりあえず報告までは部屋でってことだね。」
「あぁ、部屋もだめだと。
二人で会いたいときは長曽我部さんに連絡しろって。」
「へぇ、まぁ報告できるまでの辛抱か。」
「だな。」
それくらいなら…私も我慢しますよ。


