私はダテメをかけてエレベーターを待つ。 本当にたったこれだけのことなのに 声をかけられなくなるのだ。 便利だな。 ま、前髪ウィッグもつけてるけどさ。 ふう、やっとついた。 ここは高層だからエレベーターがくるのも遅いし 長曽我部さんの部屋の階数も上だから 部屋までつくのに時間がかかるのだ。 はぁ、疲れた。 といっても家出てまだ5時間半だけど。 なんて考えつつ鍵を開けて部屋へ入った。