翌日ー レッスンにて発声を済ませた。 「レコーディングの前に一通り歌うか。 今日は2曲目だけだよな。」 「はい。1曲目はもう録ったので。」 「じゃあ流すから歌え。」 それから曲が流れ、私は歌った。 「うん、いい。切ない。 今日は短時間で終わりそうだな。」 水木先生はなにも言わなかった。 とりあえずうまくいきそうで安心。 「じゃあスタジオに移動するか。」 「はい。」 レコーディングは何回やっても緊張する。 みんなが真剣に私の歌を聴くしね。 恥ずかしい。