私は長曽我部さんと楽屋に戻った。 「あそこであのVはきついよー。」 「俺も予想外。 無難なコメントで助かったわ。」 「ほんとだよ。 ってかほんとになんで別れたの?」 「俺は他言しねーよ。」 「えー、ずるい。」 「知りたきゃ貴也から聞け。」 「でも会っちゃだめなんでしょ?」 「今は絶対だめだ。」 「でしょ。聞けないじゃん。」 「電話があるだろ。」 「そうだけどさー…。」 「それより帰るぞ。 その服のままでいい。どうせ私服撮影だし。」 「はーい。」 私は次の仕事へ向かった。