「とにかく、契約違反をした沙耶香は3ヶ月間
活動休止だ。」
社長が言った。
改めて、この世界の恐怖を知った。
「待ってください。
沙耶香は今ドラマの撮影を…」
「脇役だろ。
脚本を変えるように言え。
チーフマネなんだ。尻拭いはしっかりしろ。」
「……………はい。」
「映画の宣伝は貴也だけでいく。」
……………すごい…。
「ったく…やっと昨日映画の主題歌発売されたのに…」
社長は頭を抱えていた。
「俺がしっかり否定してきます。」
貴也が言った。
「私も、事実をきっちり話してきます。」
せっかく作ったCDだもん。
売れなかったらやだもん。
「……………沙耶香には謝罪をさせます。」
「当たり前だな。
ブログは閉鎖だ。」
「はい。」
「……………勝手なことしてすみませんでした。」
赤堀さんは頭を下げた。
「とにかく貴也を落とすわけにはいかないな。」
「社長、俺は16年もここで頑張ってきたんです。
こんなことでつぶれたりしませんよ。」
貴也がそういうと
「そうだな。
貴也は仕事もきっちりこなしてきた。
この世界の信用も厚いです。
こんなことで仕事が減るとは思いません。」
長曽我部さんが言った。


