居場所をください。




「普通ではないだろ。

長曽我部さんが追いかけて捕まえたくらいだし。

ってか隼也でいいよ。

ま、俺とは友達になってよ。

俺ここに友達少ないし。」


「うん。

で、職員室どこ?」


「もうつく。

……………ここ。」


「あ、ありがと。」


私がドアを開けようとしたら、

隼也が先に開けていた。


「先生~、転校生連れてきたよー。」


……………すごい、テレビ通りの隼也になった。


「ありがとう。あなたが五十嵐さんね。」


きたのは優しそうな女の先生だった。


「はい、よろしくお願いします。」


「大谷くんは先に教室いってなさい。

五十嵐さんは私と行こうね。」


「はーい。じゃーね、美鈴。

またあとで。」


「うん、ありがと。」


私は先生に連れられ

会議室で待つことに……。