「買うの?」 「え?あー、いや。買わない。」 俺はCDをもとに戻した。 「沙耶香は?買った?」 「うん。」 「そ。じゃあ帰るか。」 俺らは店を出た。 「ねぇ、好きな人って五十嵐さん…?」 「……………は? 違う。」 「本当に?」 「本当に。」 こいつ、美鈴のこと最初から嫌ってるっぽいし なんとなく知られたくなかった。 「……………そっか。」 俺らはそれから会話もなく、 沙耶香の家までついた。 「じゃーな。」 「うん。バイバイ。」