居場所をください。




「美鈴、どうした?」


「……………うん。」


私は今からレッスンです。

そして永田さんと移動中。


「ついた。

しっかりやってこいよ。」


「はーい。」


私は車を降りてレッスン場へ来た。

今日は歌か。頑張らないと。



「よろしくお願いします。」


「じゃあまずは腹筋からな。」


「はい。」


私は腹筋から始めた。

この時間はなにも考えなくていいや。


私は黙々と体を起こした。




「……………五十嵐、いったい何回やれば気が済むんだ?」


「え?」


「もう400回越えてる。」


「え、嘘。すみません…。」


「次は発声な。」


「はい。」



発声を済ませ、私は新曲を歌った。