居場所をください。



「美鈴も早くパソコン買えよ。」


「お金できたらね。」


それからも私たちは歌詞の相談をして

方向性を決めた。


「とりあえず今日はこんなとこかー。」


「あとどのくらい?」


「まだ半分ってとこだな。

ついでに曲名もまだだし。

そこも考えとけよ。

とりあえずバイトの時間。行くか。」


永田さんが立ち上がり、

私も立ち上がった。


「……………永田さんのおごり?」


「経費。」


「なるほどね。」


私たちは車で私のバイト先まで来た。


「帰りは長曽我部さんが来るから。」


「はーい。」


「明日は8時に長曽我部さんのマンション行くから。

9時から歌のレッスンな。

午後からは学校いくから。私服でいい。」


「学校?」


「おう。それはまた明日言うわ。

とにかく8時には下にいろよ。」


「はいはーい。じゃーね。」


私は車を降りてバイトに向かった。