居場所をください。




そして午後ー


「……………ということで、よろしくお願いします。」


「よろしくお願いします。」


今日も打ち合わせが終わりました。


「長曽我部さーん。

お腹すいた。ご飯まだ。」


「………だからなんだよ。」


「一緒に食べようよー。」


「俺はもう食った。」


「えー!」


「お前な、もう15時だぞ。」


「私はお昼まだなの。

行こ。」


「俺に奢らせるだけだろ。」


「今日お財布忘れちゃったんだもん。」


「なら最初っからそう言え。」


ったく…と言いつつ、お金を出してくれる長曽我部さん。


「長曽我部さん、テレビついてない。」


「はいはい。」


食堂含め、会社内のテレビは

それなりの地位がないとつけられないのだ。


「あ、隼也追いかけられてる。」


テレビがつくと、いきなりその画(え)だった。


「ほんとだ。」


長曽我部さんは私のご飯を持ってきて

席についた。


「ごちそうさまでーす。」


「遠慮ねーよな。」


「いいじゃん。

あ、ほら。捕まった。」