居場所をください。




「ところで今高橋と夏音ケンカしてるんだって?」

「あー、そうだな。高橋イラついてた。」


「原因は?」


「……………すげー言いにくいけど

たぶん美鈴。」


「は?」


「高橋が美鈴の話ばっかするから。

テレビのことだったり、今回の噂だったり。」


「じゃあ夏音が嫉妬して…。」


「そういうこと。」


だから教えてくれなかったのか…。


「でも友達じゃん。

高橋は夏音にベタ惚れだしさー。」


「わかってても嫌なんじゃん?

高橋も言うことねーのにな。

しかも吉田さん相手に。」


「早く仲直りできるといいな。」


「たぶん高橋が謝って終わるな。

いつもそうだし。

明日には仲直りするだろ。」


「そっか、ならよかった。

ってか私といるとまた写真とられるよ。

朔也にも迷惑かかるし私行くね。」


「おう、じゃーな。」


私は朔也と別れてマンションに向かった。