居場所をください。




「よろしくお願いします。」


吉川先生も厳しいのかな…。


「ダンスの経験は?」


「全くないです。」


「そう。じゃあ今日は柔軟からね。

座って?」



それから私は体をぐいぐい押された。


「体柔らかいわね。」


それから私は走ったり飛んだり

ダンスと言うより体育の時間だった。



「うん、運動神経も良さそうね。

まだ16歳で体力もどんどんつくし。


じゃあダンスの基本からやっていきましょう。」


あ、なるほど。

今までので私を試していたのか。


「とりあえずダンスを踊れる体にしておきましょう。

今は曲すらできていないからね。」


「はい。」


それから私は基本的なことを叩き込まれた。



「うん、覚えがいいわね。

あなた水木先生も歌声認めてたし

ダンスもできそうだし

この世界の才能あるわね。」


「ありがとうございます。」


「じゃ、今日はこれでおしまい。」


「ありがとうございました。」


あー、楽しかった。

疲れたけど楽しかった。

なんかちょっとすっきりした。